週刊少年ジャンプ1997年34号(集英社)で連載がスタートした「ONE PIECE」。単行本は現在85巻までが刊行されており、「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定されるなど、数多くの記録を樹立してきた。
「本作品はテレビシリーズ史上、最も制作費が高い作品になると思います。そして世界中からの注目度を考えると、このような規模の制作費を投じるべき価値があると考えています」とのコメントを代読。また尾田は「まず『20年間作品を支えてくれているファンを絶対に裏切らない事。』これが僕からの条件です。不安の声もあがるでしょうがどうか期待の声をください」とメッセージを寄せた。
発表会後には中野編集長が囲み取材に応じ、「『ONE PIECE』が20年間愛され続ける要因は」という質問に対して、「ルフィをはじめとするキャラの魅力、尾田栄一郎先生の人柄と努力です」と答える。また尾田の印象を問われると、「ザ・少年マンガ家」とコメントしながら、「今の時代、マンガの読者は広がっているので、ともすれば色んな人たちにウケようとしてしまうんですが、尾田先生は揺るぎなく少年が楽しむためにマンガを描いている」とその理由を説明。
「実写化についてほかに発表できる情報は」との質問には、「『これ以上は言えない』としか言えないです」と苦笑いしつつも、「実写化のオファーはずっといろいろな方向からあったんですが、なかなか最後までたどり着きませんでした。ただ我々のハードルを超えて企画が成立し、今回ついに発表できるところまで至ったので期待していてください」と呼びかけた。